2020年入社 末広堂スタッフ

松本

インタビュー日:2022/02/08

目指すは、人の意思を繋ぐ ”クロコ” 

〇プロフィール

・名前:松本

・出身地:栃木県

・所属部署:飲食事業部

・役職:末広堂スタッフ

・部活動: バスケットボール部、合唱部

・好きな食べ物: 秘密

・趣味:飲み歩き

・入社年月:2020年10月

・座右の銘:なんとかなる

学生時代に発酵・醸造に関して興味を持ち、短期大学へ入学。

その経験を活かすために、焼酎に関する知識、接客が好きであることを活かせる、カフェ業態へ入社。

その後いくつかの飲食店で勤務したのち、現在では 末広堂(石川県金沢市)https://www.suehirodou.jp/ で、自分の接客スキルを活かし、百年先も続く和菓子店を目指し勤務している。

好きなことを仕事にする なりたい姿を実現する

―クロコ社に入社をされたきっかけを教えていただきたいです!

前社が椿サロン銀座を経営していた当時から椿サロンに勤務しており、その会社からクロコ社が業務委託を受けたことをきっかけに入社を決めました。

前の会社に入社した一か月後にクロコ社経営の運びとなったので、当時はとても驚きました!(笑)

―入社したと思ったら、他の会社!?ってなりますよね!(笑)

クロコ社が経営することとなった当時はクロコ社の社員さんが続々と入社され、一人だけ会社が違うと各所問題が発生することも多々あり、クロコ社移籍を決めました!

今でこそ沢山いらっしゃいますが、当初は周りの方々とは一人だけ違う入社方法をしていたと思います。

―そうなのですね!

クロコ社が業務委託を多く受けているからなのか、現在はそういった入社をされる方々がたくさんいらっしゃいますよね!

そうですね!

正直、私が入社した当初は三期目で、ティル・ナ・ノーグ、カシェット965、麺業態のみが営業している段階だったので、「入社しても大丈夫…?」と心配になり、他の方々より少し遅れて入社を決めました。

―どうしてそれでも入社しようと決めたんですか。

どんどんクロコ社の社員の方々が入社されたことや、会長や代表と直接お会いして良くしていただいたということが理由です。

―クロコ社に携わっている方々の人柄が良く、入社を決められたということですか。

そうです!

スタートアップの会社とはいえ、会社の上役3名の方々が直接お店作りに関わって下さる会社はなかなか無いと思い、そういった面でも安心できました。

―どういったところを代表に関わっていただけたんですか。

制度の確立に一番に携わっていただきました。

クロコ社が経営する前は、二人での店営業や、アルバイトスタッフが入金作業を担当したり、原価計算をしないで商品を提供していたりと諸々問題が生じていました。

なので、現在人員確保、メニュー構成、店舗内の風通し良さを実現できているので、クロコ社が入ったことによって店舗が整った部分がとても大きいと感じております。

ーメニュー構成とは、新メニュー開発を担当してもらえるのですか。

メニュー開発自体は店舗で行います。

経理関係や人間関係、不安相談、どう運営すればいいかわからない、コンセプトをどうすればいいかわからないなど、現場で起きている問題全般を代表に相談させていただいていました。

今でも、クロコ社が入ったことによって店舗が整った部分がとても大きかったと感じております。

ー次に現在勤務されている、末広堂での仕事内容を教えていただきたいです。

七時半に出勤し、あんこ等の仕込み準備、9時から先輩方がいらっしゃるので、そこからお饅頭作ったりと本格的にお菓子作りを始めます。12時ごろに作業が終わり次第機械を片付け、お昼休みをします。午後は午前中に作った製品の梱包が終わり次第、先輩方のお手伝いをします。

―現在は和菓子屋さんで勤務されていますが、どうしてカフェ業態から和菓子屋さんである末広堂に移籍されたのですか。

私の性格上、「どんなことでも、新しいことに挑戦をしたい」という思いが強く、今回代表に末広堂さんを紹介していただいた際に「すぐに行きたいです!」とお伝えしました。

結構、イエスマンとも言えますね(笑)

―私は何に対しても慎重になってしまう性格なので、松本さんのチャレンジ精神が強いところや、適応能力、とてもうらやましいです!

確かに、どんな場面でもすぐに適応することは自分の強みなのかもしれません(笑)

人の意思を繋ぐクロコ

―作業の中で一番大変な作業はなんですか。

梱包です。

どんなにおいしくお菓子を作っても、和菓子は梱包も重要とされているので、しっかりとした梱包でないとお客様に残念な思いをさせてしまいます。

例えばこのきんつばだと、横の線を揃えないといけなくて、ここをまっすぐ並行に揃えるのがとても難しいんです。

ーこれは機械が勝手に作ってくれるものでは無いんですか。

ベルトコンベアから流れてきた和菓子を自分の手で機械に通さないといけないので、梱包に関してはほぼ機械の力は借りていないです。

ーこれをできる様になるためにどの様なことをされましたか。

一個づつ振り返り、どこが悪かったのか、良かったのか、数をこなしてできるようにするしかありませんでした。

職場の先輩方は、早く綺麗に作っていらっしゃるので、本当にすごいなと思いますし、早く先輩方に近づける様になりたいです。

ー街中で販売されている商品の梱包、全て気になってしまいそうですね!

一日にどれくらいの和菓子を作られるんですか。

お饅頭は1500〜2000個、きんつばは200個〜300個ほど作ります。

ーお饅頭ときんつばでここまでつくる時間が変わる理由はどうしてですか。

お饅頭は胡麻を上にかけるところや、梱包を手作業で行うのですが、きんつばは小豆を蒸してあんこをつくるところから、あんこを四角に切る作業、生地をつけて焼く作業、梱包作業まで、全て手作業で行なっているので一番つくるのに時間がかかります。

末広堂で働き始めた当初は、作るのにこんなに時間がかかるのに「一つ200円⁉︎」と衝撃を受けました。

あんこにとてもこだわっていて、日本で唯一の砂糖を使わないきんつばなので、甘いものが得意でない方にも楽しんでいただけると思います。

―仕事をする上で大事にしていることは何ですか。

椿サロンでも末広堂でも意識していたことですが、特に末広堂は何十年、何百年と代々継がれてきたお店なので、伝統を壊さないように、「しっかりと作る」という気持ちを大事にしています。

今までの築き上げてきた信頼や、お客様との関係が、自分が作ったもので一瞬で壊してしまうことは絶対に避けたいので、「人の意志を繋ぐクロコ」として、これからも責任感を持って働きたいです。

自分の「得意」を伸ばせるクロコ社

ー働き方の点でクロコ社らしいなと思われることありますか。

人に合わせた働き方をさせてもらえる点です。

椿サロンで店長としてお店のマネージメントを担当していた際に、私が一番得意な現場での仕事をなかなかできなくなってしまうことがありました。

その現状や、ものづくりをすることが好きであることを代表にお伝えした際に、今回の金沢のお話をくださり、自分の一番得意な事をさせていただけているので充実した一日を過ごすことができています。

ークロコ社で働かれる上で価値だと思っていらっしゃる点はありますか。

自分のやりたいことをやらせてもらえるチャンスをいただける点です。

私でいうと、実際に末広堂で働かせていただけて、責任を感じながらも楽しく働くことが出来ています。

クロコ社の中には飲食事業部からIT事業部に異動された方もいらっしゃり、こういったことは他の企業ではなかなか無い事例だと思います。

ークロコ社で今まで働いてきた中で、特に記憶に残っているエピソードはありますか。

テレビに出演することが出来たことです。

番組では、コロナ禍でなかなか外出ができない方へ向けて、おうちでもお店クオリティの味を楽しむことが出来るレシピを紹介をしました。

出演したことによって、SNS等で反応をいただけたことが嬉しかったです。

ー実際にどの様な反応をいただけましたか。

「実際に作ってみました!」「すごくおいしかったのでまた作ります!」など、とても温かい言葉を沢山いただけました。

それがきっかけでご来店いただいた方も沢山いらっしゃったり、自分の事を覚えてくださるお客様もいらっしゃってもっと喜んでもらいたい!という気持ちがどんどん強くなっていきました。

もっと和菓子の可能性を老若男女に伝えたい

ーこれからクロコ社でどんなことをしたいですか。

スキルを早く身につけて、末広堂の伝統を大事にしながらも新しい上生菓子を作れるようになりたいです。

将来的には、キャラクターとコラボレーションをして、キャラクターの上生菓子を作れるようになりたいです。

それを通してより多くの方に上生菓子の存在を知ってもらったり、上生菓子の可能性を感じてもらえたらと思います。

ー色、形、質感、模様を自由に変えられる上生菓子の可能性は無限大ですね!

「こういった上生菓子を作りたい!」など、既に考えていらっしゃるものはありますか。

そうですね、好きなアーティストがいるので、そのアーティストの上生菓子を作ってみたり、最近若者世代に人気な「琥珀糖」を作って販売したり、末広堂にいらっしゃったお客様にSNSで発信していただき、若い世代にも末広堂の存在・和菓子の可能性を知っていただけるような仕組み作りが出来るといいのかなと思います。

ーそのために今取り組まれていることはありますか。

今は和菓子を勉強しながら、作っている段階なのでひたすら勉強して知識を吸収しています。

基本が完全に身について作れる様になってから、アレンジしたものを作りたいです。

ーどんな方と一緒にお仕事をされたいですか。

私の性格上どんな方でも合わせることが出来るので、特に「この性格の方は苦手」という方はいないです。

ですが、素直な方、伝統を大事にすることが出来る方だと嬉しいなと思います。

やはり私の中で、末広堂は百五十年の歴史がある和菓子店で、この歴史を伝えていきたいという思いがあるので、「新しく変えていきたい!」という方よりは、今の末広堂を伝えていける方と一緒に働きたいです。

ー最後にメッセージをいただいてもよろしいですか。

失敗をしても、そこで終わりではないので沢山チャレンジをして、自分にあっていることを見つけてもらえたらと思います!

まとめ

常に周囲の方に気を配り、周りの環境に応じて自分が取るべき行動をされていることが印象的でした。私は「将来こうしたい!」という気持ちが強く、松本さんのように周りの環境に合わせて自分のキャリアを選択することができないので、優しく思いやりのある方であることが伝わりました。

また、和菓子の包装が全て手で行われていることが印象的でした。

実際に製造されているところを見てみせていただくと、お饅頭の上にかかっているごまを手作業で一つ一つ乗せていたり、注文が入ってから包装をしていたりと手作業にこだわりを持っていることがわかりました。

砂糖を使わずに作られているきんつばは、一般的に販売されているものの半分のカロリーですので、甘すぎるものが苦手な方、体づくりをされている方にも楽しんでいただけると思います!

私も美味し過ぎて、20個ほどお土産で購入しました(笑)

松本さん、今回は貴重なお話をありがとうございました!


末広堂

店名  : 末広堂(すえひろどう)
住所  : 石川県金沢市兼六元町11-2
電話番号:076-262-1212
時間  : 9:00~17:00
定休日 : 不定休
SNS   :ホームページ http://www.suehirodou.jp/shop.php